†14『戦場の友』

5/7
前へ
/250ページ
次へ
テーブルに座って たけるとぼけたはテリウスと話しをしていた。 「たける、お前にしか出来ない技を教えてやる。 この技は谷川が使った技でな…谷川の居ない今ではお前にしか出来ない技なんだ…。 “魔界天架”(マカイテンカ) と言う魔法だ。 この魔法は呪いにかかった者を解いたり、強力な幻術を破る魔法だ。 敵に放てばその威力は大きい、呪いにかかっていない者に放てばもろに喰らう。 この技はこれから戦う上で最も必要となる技なんだ。 なぜならこの国を動かしている女帝、カスミは闇のパワーストーンを所持しているからだ…」 ――!! たけるとぼけたが驚く。 「闇のパワーストーン!?」 テリウスが続けて話す。 「そうだ。闇のパワーストーンだ。正確には闇と光はパワーストーン単体ではなく、鍵となっている。中心にパワーストーンの小さな原石が埋め込まれていて、パワーストーン程の大きさではないが、その二つの鍵の威力は半端ないんだ…。 鍵は発動すると剣に変わる。 そしてその剣は“闇の霊剣”と呼ばれている」 テリウスは額にしわをよせて険しい顔をしている。 たけるもぼけたもゴクリと息を呑んだ。
/250ページ

最初のコメントを投稿しよう!

112人が本棚に入れています
本棚に追加