†15『恩師と共に』

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そんなこんなで準備が整い、ぼけたの顔が青ざめているのはさて置き、 テリウスは仕事があるらしく、たけるとぼけたで深緑の森にある霊属性のパワーストーンを取得するため、二人は森の奥へと足を運ばせた。 辺りは相変わらず静かで、鳥の声しか聞こえない。 「なぁ…このまま帰んねぇか?」 ぼけたが呟く。 「何言ってるんですか、来たばかりじゃないですか?」 たけるがひたすらぼけたの前を歩く。 ぼけたはその少し後ろを恐る恐る歩く。 「いや…その、漏らしたから…」 「そっちかいっ!!」 たけるはぼけたの願いを無視してさらに奥へと進む。 すると辺りが開けた場所に出た。 「この辺りですね、地図の場所」 たけるは辺りを見渡すが見渡す限り森の木、どこも似たような風景が広がる。 バサバサと木々の間を鳥が駆け抜けていった。 「なぁ迷子になんねぇよなこの森?帰れるよな?俺やっぱ失敗したわ、変えようのパンツ持って来るべきだった…足手まといだし、ケツ手まといだしな…」 「……」 たけるは無言で納得した。 「それより霊属性のパワーストーンを守っている者が見当たりませんねー」 すると突然、 草むらからガサガサと何かが近付いて来る。 たけるもぼけたも息を呑む。 じっと草むらに目を凝らして待つ。 ガサガサと音は近づいて来て。 ふと何か茶色い“もの”が飛び出した。
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