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「何だ?」
「おめぇ達がパワーストーン集めてるってことはあいつらの仲間かベア?」
ぼけたが答える。
「仲間?違うな。俺らはお前の言うあいつらを倒すために集めてるんだ」
「何故だ!何故あいつらの言いなりになるんだベア?」
「好きでペットになってる訳じゃねぇ、生憎そう言う悪趣味は持ち合わせていねぇからな。俺はただコイツ(タケル)の教師として家庭訪問してるだけだ、父親も母親もいなくちゃ家庭訪問できねぇからな」
ぼけたは凜として答え、たけるはぼけたに目線を向けた。
「そうかベア、なら一つ条件を与えるベア。あいつらから戦える権利は魔属性にあると聞いているかベア?」
「聞いてるよ」
たけるが答える。
「その理由は魔属性以外の攻撃は全て効かないようにパワーストーンを守る者には魔法がかけられているからだベア!だからその他は参加は出来ないベア、攻撃すれば失格と見なすベア、少年よ!おいらの相手はおめぇだけだベア!」
魔属性以外は戦えない…?
嘘だろ?
それじゃオレだけが戦うのか?
――嘘に決まってるベアよ。
本当におめぇ達が汚らわしい人間か確かめさせて貰うベア。
どうせ少年が危なくなれは白衣の男は手を出してくるベア。
人間は、どんな手を使ってでも上に立ってくる汚らわしい生き物ベア。
もしも自体が危うくなればすぐに仲間をも裏切る、そう言う奴だベア。
勿論攻撃したら当たるベア、もとからそんな魔法はかかっていないことなど、白衣の男には分かっているだろうベア。
それを知ればきっと白衣の男は少年と共にルールを破るか、果たして自分が危うくなれば裏切るか…それとも少年を信じ続けられるのかベア?
白衣の男は少年が傷ついても逃げないのかベア?それとも少年のためにルールを破るベア?
それでも二人は信じ合えるベア…?
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