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「このパワーストーンは、たける君に渡すことにしたよ。いずれあの子には避けては通れない戦いが待ち受けているだろう…何故、彼なのか…それはきっと意味のあることだからだ。
俺は光を見つけたよ。
だから、お前にも見せたくて…お前をここに呼んだんだ」
谷川が蒼い空を仰ぎ見た。
テリウスも顔を上げ、蒼い空を見上げた。
「…なぁテリウス、悲しみのないように――、、
あの子を守ってくれ…」
「あぁ。分かったよ」
二人は蒼く広がる空を見上げ、潮風に髪を靡かせていた…。
「オレが、谷川先生に…」
たけるはテリウスの話しを聞き、驚いた様子。
「そうだ。谷川はお前のことを大分気に入っているみたいだからな」
テリウスは軽く微笑んだ。
そして胡座を解いて、ゆっくりと立つ。
「…さぁ続きを始めるか」
テリウスは右手を座ったままのたけるに指し出す。
「はい、お願いします」
たけるは微笑み、テリウスの手を掴んで立ち上がった。
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