†21『意志を継ぐ者』

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「このパワーストーンは、たける君に渡すことにしたよ。いずれあの子には避けては通れない戦いが待ち受けているだろう…何故、彼なのか…それはきっと意味のあることだからだ。 俺は光を見つけたよ。 だから、お前にも見せたくて…お前をここに呼んだんだ」 谷川が蒼い空を仰ぎ見た。 テリウスも顔を上げ、蒼い空を見上げた。 「…なぁテリウス、悲しみのないように――、、 あの子を守ってくれ…」 「あぁ。分かったよ」 二人は蒼く広がる空を見上げ、潮風に髪を靡かせていた…。 「オレが、谷川先生に…」 たけるはテリウスの話しを聞き、驚いた様子。 「そうだ。谷川はお前のことを大分気に入っているみたいだからな」 テリウスは軽く微笑んだ。 そして胡座を解いて、ゆっくりと立つ。 「…さぁ続きを始めるか」 テリウスは右手を座ったままのたけるに指し出す。 「はい、お願いします」 たけるは微笑み、テリウスの手を掴んで立ち上がった。
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