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魔法の栄えた大陸…。
――リーシェア大陸。
そしてこの国はその大陸の東南端に位置するノイラント王国。
北には大きく連なるレビアネス山脈があり、南と東には青々とした広大な海が広がっている。この国は今は平和、それぞれの街も魅力的で資源も豊富、緑が広がり穏やかだけど過去に一度、隣国ウォーネスト帝国と戦争を行っているらしい。
ウォーネスト帝国は西に位置する侵略国で、周りの小さな国々は今でも支配されている。
まだ領地を保っているのは、、ノイラント王国に隣接した山脈を越えた北側に位置するアイウィル王国と北東側に位置する、アーリア王国がある。
ここまで支配されなかったのは各国がしっかりと、軍を備えているからだ。
そしてオレは王都のレビアネスと言う街に住んで居る。
オレの名前は“山野たける”この大陸とは別の東方の国出身なんだ。
父さんが海外に住みたいって言ったらしく、今父さんはこの国で大工を営んでいる。
父さんの名前は“山野すぐる”大食いで少し小太りだから屋根の上から落っこちないか心配。いや、屋根が壊れないか心配。
体はとっても健康なのがなによりの父さんだ。
母さんは訳あって居ないんだ。
別に父さんと喧嘩したとかじゃなくて、オレが七歳の時にウォーネストに連れ去られたんだ。
父さんは必死で母さんとオレを守ろうとしてた…。
オレはただ泣いていた。ひたすら泣いていた。倒れた父さんの横でオレは何もできずに…。
その時父さんとオレをを助けてくれたのが王都にある魔法学校『ノイラント学園』の教師をしている“金成 ぼけた先生”
先生は常に変なものを研究していたり、女装が趣味とか鉱石コレクターと言った変な趣味もあるけど先生としては信頼できると思う。
まだ謎だらけの人だけど初めて会ってから八年の付き合いだから大体性格も分かってきた。
十三歳になる前に、
オレはぼけた先生に言った。
『将来、人のためになるような仕事に就きたいです。強くなって大切な人を守れるようになりたいです』
ぼけた先生とは縁あってオレはノイラント学園に入学した。
そしてオレのクラス担任になった“谷川健介先生”との出会いこそがオレにとっての運命だったのかもしれない…。
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