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校長からの着信に。
「こ、こここ校長ー!!」
ぼけた先生は慌てふためき携帯を落としそうになる。
「もうバレたかー!終わりだー!どうせお説教だろ、クビ宣告だろ!?」
そう言ってる間に電話が鳴り止んだ。
するとまた掛かって来て…。
「しつけぇぞ校長おぉぉぉー!!!死神が俺を呼んでいるー!あーどうして俺は不幸なんだー。皆ありがとう。そしてローズプリンおまけしてくれたおばちゃんありがとう!!」
ぼけた先生は校長先生の名前を“死神”と登録していた。
そして多分ぼけた先生の敵である校長先生からの着信に冷や汗を流し、ぼけた先生は完全に壊れていた…。
「早く電話に出たらどうです?」
オレがそう言うとぼけた先生は渋々電話に出た。
「もしもし、許して下さい!!…………えっ?…………すぐに向かいます」
ぼけた先生は話し終えて電話を切った。
「どうしたんですか?」
ぼけた先生の表情が堅い。
「何かあったんですか?」
「…谷川先生が狙われているらしい。俺は今から学園に向かう、お前はここに居ろ…あ、プリン俺の分残しとけよ!」
そう言ってぼけた先生は急いでノイラント学園へとオレの家を飛び出して行った。
――!!
「谷川先生が…どうして…?てか、ぼけた先生も結局食べるんだ」
でも先生心配だな…。
突然の知らせでオレの頭の中は真っ白だ。ただ見つめるテーブルの上にポツンとローズプリンの箱が置いてあった。
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