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廊下を急ぐぼけた。
しかし、廊下は魔法壁で封鎖されある教室を通り抜けなければ先へは進めない。
ぼけたは教室に入った…罠だ!
ここは何もない使用されていない教室。
教室の鍵は魔法で掛けられ、窓にも魔法が掛けられている。
ぼけたは閉じ込められた。
「はーい、授業始めまーす」
そこに居たのは二十代位の背丈の高い男。
ぼけたが話す。
「今日は学園休みだぞ?」
「貴方の補習授業ですよ」
男は不敵な笑みを浮かべそう言う。
「そうかい…で何を教えてくれるんだ?」
ぼけたがそう聞くと男の顔が険しくなり。
「死の恐怖です」
――!!
「ぐはっ!」
ぼけたが気付いた時には一瞬にして、顔を拳で殴られた。
ぼけたが起き上がると窓の外に悲鳴をあげたトロルが落ちて行った。
「仲間、やられたな」
男がそう言う。
「ふ…生憎だな。トロル先生は合コンで俺に恥をかかせたんだ。調度いい罰だ。お前いい顔してるな、俺と合コン行かないか?」
男は不適な笑みを浮かべぼけたに答えた。
「残念です。俺には彼女が居ますので…」
男は腰にある剣をを手に取り鞘を抜くと白銀の刃をぼけたに向ける。
男は剣士であった。マジックストーンは使わず武力で勝負をぼけたに挑んで来た。
「ちゃんばらやんのかい?」
するとぼけたは掃除用具ロッカーから箒を取り出し構える。
「それで!?貴方ふざけてますよね?」
男はぼけたを見て苦笑する。
するとぼけたは箒を剣のように構えて男に言った。
「掃除中のちゃんばらは楽しいぞ?昔はよくやったもんだ。先生が来ても掃除してるふりすればいいんだから。それに見ての通り掃除してるんだ…床は汚させねぇよ」
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