†4『力の道』

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その頃たけるは…。 学園に向かい走っていた。 *** 谷川先生が危ない…。 この魔石をどうしてオレなんかに…。 これが無かったら先生は…! オレは先を急いだ。 谷川先生が男の人に襲われている! 「谷川先生ー!!」 谷川先生が振り向きオレを見る。 「たける君!どうして君がここに?」 「先生が心配で…」 先生を襲った男が話し出し。 「久しぶりだなぁ先生…随分と弱くなったな。本当は力を抑えてるんじゃねぇのか?」 「一体何が目的だ!何故私を狙う?」 男は険しい顔で話す。 「しらばっくれるなよ…人殺しが」 ――人殺し!? また男が語り始め。 「俺の本名はジェルト=アーク。あんたの殺したガルド=アークの息子だ」 谷川先生は驚き話し。 「ガルド=アーク…お前がその息子とは…」 男は拳を握り閉めて話す。 「俺はこの七年間で強くなった…全てはあんたへの復讐のために!!」 男は風の魔法を使い谷川先生を吹っ飛ばした。 「ぐあっ!」 「先生!!」 何故かオレには魔法を当てなかった男。 「ガキは下がってな…」 谷川先生がゆっくりと起き上がり男に話す。 「ジェルト…お前は何故その事を知っている…?」 「“あの方”から聞いたんだ…正確にはこの王国のあんたに最も近い存在であり、あんたには最も遠い人物さ」 「そいつは誰だ…」 谷川先生の声が低くなる。 「言わねぇよ、人殺しのあんたなんかには」 男は谷川先生を睨んでいる。 「先生が人殺しだなんてそんなの嘘だ!そうですよね?…先生?」 オレは先生の真実が知りたくてそう言った。 「…ジェルトの言ってる事は本当さ…」 ――そんな…。 男が微笑して話し出した。
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