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オレが、ノイラント学園に入学して二年が経った春。
オレは今十五歳。
ノイラント学園は十三歳から十八歳まで在学できてそれぞれ下級、中級、上級に分けられていてオレは中級クラス。
今日は授業も終わり帰る支度をしていると、友達の“マイル”がオレに話し掛けて来た。
呼び掛けられて目線を向けると、黒髪で短髪に学園の制服を着崩したマイルが目に止まった。
「よぉたける、今日暇?暇なら遊び行かない?ちょっとした洞窟見つけたんだ」
「おぅ遊ぶ!」
「いいなー私も交ぜて!」
前の席でオレ達の話しを聞いていたらしく、同じクラスのアイドル的存在の“ひかるちゃん”が話し掛けて来た。
ひかるちゃんはロングストレートの黒髪に色白で小柄、学年では一番可愛い女の子かもしれない…って何考えてんだろオレ。
マイルはこの学園の最初の友達で、ひかるちゃんはオレと同じ東方の国出身なんだ。
ひかるちゃんは卒業後この学園の教師になるのが夢みたい、、オレの学力じゃ到底無理だ…。
マイルはオレと同じ剣士を目指している。
思えばこの二人とはいつも一緒に居るな。
オレ達三人はふざけながら目的地へ向かった。
家に帰れ?
そうだよね…遊ぶのはまず家に帰ってからだよね。
遊びたい年頃なんです。
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