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学園の制服を着たまま、オレ達三人は目的地のマイルが見つけた洞窟に着いた。
「結構広いねー」
「だろ?」
オレの平凡なリアクションにマイルはにこやかに答える。
洞窟はかまくら状で高さは低いけれど、中には誰かが使ったランプもあり中々の秘密基地だ。
するとひかるちゃんが思い立ったように一言。
「なんか秘密の隠れ家って感じ!ねぇ、ここ私達の隠れ家にしない?」
するとマイルが不満そうに。
「えー俺の秘密基地だし、だって俺の方が先にここでウ〇コしたもん」
マーキングか!
ひかるちゃんも負けずに言い返して。
「私だって昨日…」
「゛したの!?゛」
オレとマイルの声がハモった。
「する訳ないでしょバカ!!」
オレ達は洞窟を色々調べていた。と言ってもほんと小さいな場所だけどね。
「なんだろう?この砂場」
「あ、そこ俺ウ〇コしたとこ」
「ウ〇コから離れなさい!!」
この会話が洞窟の外に聞こえてると思うと恥ずかしい…。
「たける君、あんな下品な奴ほっといてさ、何して遊ぶ?」
ひかるちゃんがオレに聞いて来た。
「んーじゃあさ、一旦外に出て鬼ごっこしよ?」
「うん!さんせーいじゃあマイル君が鬼ね」
マイルはまた不満そうに言う。
「なんで俺なんだよーたくしょうがねぇな…じゃ早く隠れろ」
オレはひかるちゃんと一緒に隠れた。
マイルは洞窟の中で数を数えていた。
「もういいーかい?」
「″もういいーよ!″」
――その日は夜が遅くなる前にみんな帰った。
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