†1『START』

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学園の制服を着たまま、オレ達三人は目的地のマイルが見つけた洞窟に着いた。 「結構広いねー」 「だろ?」 オレの平凡なリアクションにマイルはにこやかに答える。 洞窟はかまくら状で高さは低いけれど、中には誰かが使ったランプもあり中々の秘密基地だ。 するとひかるちゃんが思い立ったように一言。 「なんか秘密の隠れ家って感じ!ねぇ、ここ私達の隠れ家にしない?」 するとマイルが不満そうに。 「えー俺の秘密基地だし、だって俺の方が先にここでウ〇コしたもん」 マーキングか! ひかるちゃんも負けずに言い返して。 「私だって昨日…」 「゛したの!?゛」 オレとマイルの声がハモった。 「する訳ないでしょバカ!!」 オレ達は洞窟を色々調べていた。と言ってもほんと小さいな場所だけどね。 「なんだろう?この砂場」 「あ、そこ俺ウ〇コしたとこ」 「ウ〇コから離れなさい!!」 この会話が洞窟の外に聞こえてると思うと恥ずかしい…。 「たける君、あんな下品な奴ほっといてさ、何して遊ぶ?」 ひかるちゃんがオレに聞いて来た。 「んーじゃあさ、一旦外に出て鬼ごっこしよ?」 「うん!さんせーいじゃあマイル君が鬼ね」 マイルはまた不満そうに言う。 「なんで俺なんだよーたくしょうがねぇな…じゃ早く隠れろ」 オレはひかるちゃんと一緒に隠れた。 マイルは洞窟の中で数を数えていた。 「もういいーかい?」 「″もういいーよ!″」 ――その日は夜が遅くなる前にみんな帰った。
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