112人が本棚に入れています
本棚に追加
/250ページ
紅の一人がリュードの胸倉を掴んで攻め寄ってきた。
「旦那、我らに逆らうとなればこの牧場も…家族も皆失う事になるのだぞ?旦那の命だけでは済まされんよ、旦那の大事な方をもうひとり…そうだなぁ、旦那の奥さ…」
リュードは耐え切れずに紅の男に手を出してしまった。
「ぐあっ!きっ貴様ぁー!!」
「こやつを連行しろ!!我ら紅に歯向かった罪は重いぞ!!」
「離せ!!この牧場は私が守る!!離せ!!」
リュードは紅に取り押さえられ、手錠をかけられた。
「もうやめて!!」
ティーナが叫ぶ。
たけるも後から到着する。
紅の男はティーナに向かい冷たく言った。
「お嬢ちゃん、君のお父さんは我らに暴力を奮ったのだ、仕方ないことなのだよ」
「待って!待っ…て…」
リュードは手錠をかけられ連行された。ティーナは頬に涙を流し草が生い茂る地面にひざまづき、崩れ落ちた。
たけるは紅はあんな汚いのかと思った。
たけるはハンカチを差し出してティーナに渡した。
しばらくティーナはハンカチで顔を隠し泣いていた。
たけるは隣に座り黙って遠くを眺めていた。
するとぼけたとすぐるとロニーがやってきて
「ティーナお姉ちゃん!」
「ティーナお姉ちゅあーん!」
ロニーの後にぼけたも続く。
「どうしたー?たける」
すぐるも駆け付けた。
最初のコメントを投稿しよう!