†9『囚われの身』

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紅の一人がリュードの胸倉を掴んで攻め寄ってきた。 「旦那、我らに逆らうとなればこの牧場も…家族も皆失う事になるのだぞ?旦那の命だけでは済まされんよ、旦那の大事な方をもうひとり…そうだなぁ、旦那の奥さ…」 リュードは耐え切れずに紅の男に手を出してしまった。 「ぐあっ!きっ貴様ぁー!!」 「こやつを連行しろ!!我ら紅に歯向かった罪は重いぞ!!」 「離せ!!この牧場は私が守る!!離せ!!」 リュードは紅に取り押さえられ、手錠をかけられた。 「もうやめて!!」 ティーナが叫ぶ。 たけるも後から到着する。 紅の男はティーナに向かい冷たく言った。 「お嬢ちゃん、君のお父さんは我らに暴力を奮ったのだ、仕方ないことなのだよ」 「待って!待っ…て…」 リュードは手錠をかけられ連行された。ティーナは頬に涙を流し草が生い茂る地面にひざまづき、崩れ落ちた。 たけるは紅はあんな汚いのかと思った。 たけるはハンカチを差し出してティーナに渡した。 しばらくティーナはハンカチで顔を隠し泣いていた。 たけるは隣に座り黙って遠くを眺めていた。 するとぼけたとすぐるとロニーがやってきて 「ティーナお姉ちゃん!」 「ティーナお姉ちゅあーん!」 ロニーの後にぼけたも続く。 「どうしたー?たける」 すぐるも駆け付けた。
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