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その後、兵士たちは管理局に残り、たけるとぼけたとリュードは管理局を出て、ソルフィアーナへと帰宅するためにアイシス駅へと向かった。
「お疲れ、たける」
駅のホームで列車を待っているとぼけたが疲れた様子のたけるを見て言った。
「ありがとうございます。…先生」
「ん?なんだ?」
「オレ、第一部隊の人に剣を見られてしまいました…それがパワーストーンと知ったら…」
「気にすんなって。まぁバレたとしてもお前は良いことをしたんだ。胸張って歩け」
ぼけたは列車の来る方向を眺めている。
「だといいですけど…」
「何か見られてはまずいものでもあったのかい?」
リュードがたけるに問う。
「そうなんです」
「そうなのか…理由は聞かないでおくよ」
そう言ってリュードは列車の来る方向を見た。
「そろそろ来るかな?」
数分後、列車が入る直前にたけるの携帯が鳴った。
――!!
ティーナからの電話だった。
たけるはすぐに電話に出て話した。
「もしもし?……え?…………分かった!」
ぼけたがたけるに問う。
「いつの間にティーナちゃんの携番ゲットしてんだよ、で用件は?」
たけるが思い口を開く。
「ぼけた先生、リュードさん、聞いて下さい。…シルアさんが行方不明になったとのことです」
――!!
――!!
ぼけたもリュードも驚きでいっぱいの中、
ホームに列車が到着した。
時刻は夜の六時を過ぎていた。
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