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「脱出する方法ならあるさ」
黒田が言った。
全員がその発言に興味を持つ。唯一の突破口かもしれないのだ。
「犯人を見つけるのさ。犯人は帰る手段くらい考えてるはずだからね」
黒田は軽く言った。
「確かにそうだ。そうなんだが…どうやって犯人を特定するんだ?」
小笠原が呆れたように言った。
「大丈夫、絶対俺が見つけだす。宣戦布告したろ?」
黒田は自信満々だった。その自信に、周りは少し安心した。
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