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帰り道。二人の足音だけが木霊する閑散とした住宅街。
二人は無言だった。
俺がずっと下向いているのが悪いんだろうけど。
「ねえ天野君。やっぱり私と帰るの嫌?」
「え?別にそんなこと」
「そんなことあるよ。だって全然楽しそうじゃないんだもん!」
「ごめん。そういう性格」
二人の間に再び沈黙が訪れる。
「えっと・・・朔とはどういう関係?仲いいみたいだけど。」
ずっと無言では申し訳ないので思ったことを口にしてみる。
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