~言葉の重み~

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「竜・・・・・・相変わらずクラスメイトの名前覚えてないんだね」 「天野君、せめて前の席の人くらい覚えていただけないですか?」 「ごめん。人の名前覚えるの苦手で・・・」 正直、日向と朔以外に知っている人はいない。 さすがにまずいか・・・ 「もぅ、駄目だね竜は。じゃ私が紹介してあげる。 こちら、私の親友の天城遥香(あまきはるか)だよ」 「よろしく天野君。名前くらいは覚えてくださいね。 今日は葵の家にお邪魔するので方向が一緒なんです。 私もご一緒させてもらえますか?」 「いいよね竜?」 男ならば女子2人に頼まれて、無下に断ることは出来ないだろう。 加えてクラスメイトとも仲良くしておきたい。 「ああ。いいよ。 よろしく、天城さん。」
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