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その後、ガーディアンは撤退し、世界樹の森林にはシュリてシエルだけが残った。
シエル
「……」
シエルが黙っていると、シュリは前を歩き出した。
シエル
「……あ!どこいくの!?」
シュリ
「ここにいてもなにも始まらないわ。」
シエル
「あの…、僕…」
シュリ
「………何?」
シエル
「えっと………」
シュリ
「さっき言わなかった?
はっきりして。」
シエルは顔をあげるとシュリと目が合う。
シエル
「//」
シエルの顔が赤くなる。
シュリ
「…?」
シエルは深呼吸すると、シュリを見て言った。
シエル
「僕、レイテルを探してたんだ…、ずっと前から。」
シュリは静かに聞いていた。
シエル
「レイテルは僕のお母さんの仇だから、僕が母さんの為にも…仇を打たなくちゃいけない。だから……」
シュリ
「………。」
シエル
「…もし君に宛がないなら…、僕も君についていきたい。」
今度はまっすぐに言った。
シュリ
「……私が今分かることは名前だけ。それでもいいの?」
シエル
「記憶喪失…なんだよね?」
シュリ
「そうみたいね。」
シエル
「なら、一緒に旅をして新しい記憶を作ろうよ!そしたら、また前の記憶が戻るかも知れないしさ!」
シエルは笑顔で話した。
シュリ
「新しい……記憶。」
シエル
「うん!…どうかな?」
シュリは顔をあげた。
シュリ
「そうね。私はシュリ・ミトス。貴方は?」
シエル
「シエル・クレイル!よろしく、シュリ。」
シュリ
「ええ…。」
シエル
「じゃあこれからアスマに行かない?僕の住んでる村なんだ!」
笑顔で言うシエルに対し、シュリは無表情で聞き返す。
シュリ
「…わかったわ。」
シエル
「おじさんがいるし、出掛ける前に挨拶していかないと…」
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