第二章:本当にすべき事

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シュリは頷く。 シュリ 「八属性の精霊を従えしとき、世界樹の祠への道開かれる」 シエル 「…そう言われたの?」 シュリは無言で頷いた。 シエル 「精霊…か。」 シエルは考え込む。 リル 「…まぁさ、たってても何も答え出ないし、とりあえず行こうよ………」 男 「おい」 後ろから声がした。 シエルたちは振り向いた。 シエル 「?」 男 「なんでお前が外に出てんだよ。外出禁止令出されてんだろ?」 男はリルに軽蔑するような目を向けて言った。 リル 「…………」 男 「約束が守れねぇなら出てけよ。街からよ!俺らまで“あいつら”に捕まったららちがあかねぇしな!」 男はリルに向かって指をさした。 リルは顔をそむける。 シエル 「外出禁止令…って、なにそれ。」 シュリ 「………あいつら?」 男 「………?誰だよ。お前ら。見ねぇ顔だな。まぁ知らないなら教えてやるけどな、こいつ、アルファビアの………―「ウザイ!!!!!」」 リルは男の言葉を遮った。 シエル 「!?」 リル 「………ウザいよ…。出てくんだからいいでしょ、別に。」 男は少しリルに驚いたのか、ビクビクしながら後ずさる。 男 「……は…はん。よくわかってんじゃねぇか。あばよ。これでビクビクせずに過ごせるぜ。」 男は走って逃げていった。 シエル 「………リ…リルちゃん?大丈夫?」 俯くリルをシエルが心配する。 シュリ (まだこんなにちいさいのに…) リル 「だ…大丈夫大丈夫~!気にしてないし?ほら、行こ?あ、さっきの気にしなくていいから!」 そういうとリルは走り出した。 シエル 「………リルちゃん?」
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