第一章:世界樹での出会い

2/15
前へ
/110ページ
次へ
サァー……… 森が風に揺れた。 森は木漏れ日が美しく世界樹の根に横たわっている金髪の少女を照らす。 少女 (……ここは、どこ?) 目を開けずに心で思っていると、森を歩く足音がした。 次第に足音は近くなり、最終的には声をかけられた。 少年 「あの、大丈夫ですか?」 少女はゆっくり目を開ける。 その目は、綺麗な空色をしていた。 少女が目をあけた先には銀色の髪をしていて、淡い紫色の目の持ち主だった。 少女 「………ここは。」 少年は少し驚いた様に、生きてる事を確認すると返事を返した。 少年 「あ、ここは世界樹の森林だよ。君みたいな女のコがなんでここに…?」 ズキンッ……― 少女 「…っ!」 少女は頭を抱えた。 それをみると少年少し驚いて、慌てて少女を支えた。 少年 「どっ、どうしたの!?だ…大丈夫!?」 少女はしばらくすると、落ち着いたかのように一息息をこぼすと少年を見た。 少女 「………大丈夫よ。」 少年 「……よかった。」 少年は少女を見ると少し微笑んだ。 少女 (…なんで私、こんなところに…?) 少年 「……?どうしたの?具合悪い?」 少女 「…大丈夫よ。」 少年 「…あ、そういえば名前言ってなかったね。僕はシエル・クレイル。君は?」 少女 「…」
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46人が本棚に入れています
本棚に追加