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シエルは返事を待っている。
それに対し、少女は俯いていた。
少女
(……私の、名前……?)
少女
(……分からない…)
―キシャキシャッ…………
少女が悩んでいると、鎧が森を走る音がした。
シエル
「…?なんだろう…」
シエルがそう呟くと…
騎士団 団員
「シュリ・ミトス…やっと見つけたぞ!チェア様、いました!」
シエル
「き…騎士団!?騎士団がなんでここに……」
シエルが言いかけた途端…
???
「あ~ら、やっと見つけちゃったよシュリちゃん。」
エメラルドグリーンの綺麗な長い髪の毛をサイドで結んでいる整った顔をしている美少女が手を腰に当てながらシエルたちの前に現れた。
少女
「…シュリ?」
???
「………ちっ、やっぱり記憶喪失か…。んじゃしょうがないわね……!」
すると謎の美少女はシュリ・ミトスと呼ばれた少女にむかって走り出し、蹴ってきた。
少女
「……っ!?」
少女は咄嗟に手持ちの細剣でそれを防ぐ。
???
「…ふーん…、私の蹴りを止めるんだ。未完成でも、やっぱり他とは違うね。」
そういうと一歩下がり、二人を見た。
???
「…私はチェア。チェア・ロックフォード。帝国附属組織、ガーディアン幹部の五盾よ。」
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