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シエル
「……」
シエルはチェアを睨んだ。
チェア
「…なに?やるの?言っておくけど、手加減なんてしないわよ。」
そういうと、チェアは口でニッと笑うと、腕につけてあった回転剣を構えた。
シエル
「…………っ」
シエルは一歩引き下がる。
今の手持ちに武器などない。
シュリ
「……………!」
そんなチェアとシエルのやり取りを見ていたシュリ。
気付けば後には騎士団兵がシュリを囲んでいた。
シエル
「………なっ!」
チェア
「あれ?気づかなかったの?シュリちゃん。」
シュリ
「…ちっ。」
シュリは再び細剣を抜くと、シエルを見た。
シュリ
「…あなた、戦える?」
シエル
「えっ?」
シエルはシュリを見た。
シュリ
「戦えるか、と聞いてるのよ。」
シエル
「た…戦えるけど…、手持ちに剣なんてないし…!でも…」
シュリはシエルをキッとみた。
シュリ
「はっきりして。悠長している時間はないの。」
シュリはシエルをまっすぐとみた。
シエルは顔をあげてグッと手を強く握った。
シエル
「…うん。」
シュリはシエルを改めてみた。
シュリ
「…わかった。」
そういうとシュリは一人の兵に向かって攻撃をした。
シュリ
「乱桜迅!!!」
シュリは回転して相手を切りつけた。
すると…
―カーン……
シエル
「………!」
シエルの方に、兵が持っていた剣が地面を回転していった。
シュリ
「………それを使って。」
シエル
「うん!」
シエルはまた微笑んだ。
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