5人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ
ハル~ ハル!!
俺はいつものように外でのんびり昼寝をしていた。だが、俺を何度も呼ぶ声で目を覚ました。
「…なんだよ、うるせぇなぁハバア…昼寝もできやしね~💢」
ゴン💥
「いてぇ~涙」
俺の名前は火蔭ハル、火マホの使いてだ、それ以外はなんでもないごく普通の少年だ。
「ババアじゃないでしょ!」
この人は優子さん、実は俺の母親ではない。訳あって家に居候させてもらって、マホの練習をしている…
優子さんは、この村で一番のマホ使いだ、なぜだかババアや母さんと言ったら殴られる。
「マホの練習したの?」
「ん~今からする…」
「はぁ~あんた、毎回そんなこと言って何もしてないじゃないの」
俺が優子さんに毎回のように怒られていると、誰かの笑い声が聞こえてきた。
「ククッ…ハル、お前また優子さんに怒られてるのか?懲りない奴だな…」 ニヤ
「あははは、お兄ちゃんダサ!」 プククッ
「うるせー」 クソッ
腹を抱えて笑っている美少年は、俺の一番のダチ霧竜雅人、唯一霧竜の生き残りだ。霧の使い手で頭がよく、少しクールな所が女子に人気だ。そこがムカつくけど、気のきくやつだ……
んで、その横にいる少女は正真正銘優子さんの子供彩。
笑ってる所は、可愛いのに性格がまるっきり優子さん似なのが残念である。
「お前、練習しないといつになっても強くなれねーぞ」 クス
「そうだぞ~!」
2人に散々馬鹿にされたので仕方なく練習しに森へ行くことにした。
それを聞いた雅人は「今日は雨が降るぞ…」と、からかうので蹴りを入れてやった。
「んじゃあ、行ってくるわ🏃」
「あぁ、気をつけろよ!」
『行ってらっしゃーい!!』
このたわいのない、会話がこれで最後になるとはハルはまだ知らなかった……
†
最初のコメントを投稿しよう!