謎の男

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ハル~ ハル!! 俺はいつものように外でのんびり昼寝をしていた。だが、俺を何度も呼ぶ声で目を覚ました。 「…なんだよ、うるせぇなぁハバア…昼寝もできやしね~💢」      ゴン💥 「いてぇ~涙」 俺の名前は火蔭ハル、火マホの使いてだ、それ以外はなんでもないごく普通の少年だ。 「ババアじゃないでしょ!」 この人は優子さん、実は俺の母親ではない。訳あって家に居候させてもらって、マホの練習をしている… 優子さんは、この村で一番のマホ使いだ、なぜだかババアや母さんと言ったら殴られる。 「マホの練習したの?」 「ん~今からする…」 「はぁ~あんた、毎回そんなこと言って何もしてないじゃないの」 俺が優子さんに毎回のように怒られていると、誰かの笑い声が聞こえてきた。 「ククッ…ハル、お前また優子さんに怒られてるのか?懲りない奴だな…」 ニヤ 「あははは、お兄ちゃんダサ!」 プククッ 「うるせー」 クソッ 腹を抱えて笑っている美少年は、俺の一番のダチ霧竜雅人、唯一霧竜の生き残りだ。霧の使い手で頭がよく、少しクールな所が女子に人気だ。そこがムカつくけど、気のきくやつだ…… んで、その横にいる少女は正真正銘優子さんの子供彩。 笑ってる所は、可愛いのに性格がまるっきり優子さん似なのが残念である。 「お前、練習しないといつになっても強くなれねーぞ」 クス 「そうだぞ~!」 2人に散々馬鹿にされたので仕方なく練習しに森へ行くことにした。 それを聞いた雅人は「今日は雨が降るぞ…」と、からかうので蹴りを入れてやった。 「んじゃあ、行ってくるわ🏃」 「あぁ、気をつけろよ!」 『行ってらっしゃーい!!』 このたわいのない、会話がこれで最後になるとはハルはまだ知らなかった…… †
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