月夜の夜~出会い~

12/12
前へ
/77ページ
次へ
何を言ってるの? 婚約者? それに私がバンパイア!? 恋華『意味が分からないっっ、この世界にはバンパイアなんて存在しない。ましてや、私はバンパイアなんかじゃない!』 一体なんなの!? この人頭、おかしんじゃ ??『もし存在したら? 』 恋華『何訳が分からないことを言って 【バサッ】 ……え?』 その人は頭に被ってた黒いフードをとった。 見た瞬間私は動けなかった。いや、動くことができなかった。 そこには、月に照らされて、光ってる漆黒の髪 鋭く、見たものはその瞳に吸い込まれそうになる目 肌は白く、口には牙があった。 その姿はまさしく、バンパイアだった。 恋華『あっあっ…。バンパイアがいる訳が……。』 ??『お前の目の前にいる。そして、お前もだ。 まだ、その力は封印しているみたいだが…。』 勝手な……勝手なことはいわないで! 恋華『っっ、勝手なこと言わないで!私は、バンパイアなんかじゃない!蝶野 恋華よ。バンパイアなんかじゃない!それにあんたの婚約者でもない!』 ??『……』 どうしよう。止まらない。 恋華『それにあんたたち誰よっっ。いきなり来て、婚約者って名乗って…』 ??『おれの名前は…』 恋華『えっ…』 ??『俺の名前は、第30代吸血鬼当主 月夜 蓮(つきよみ れん)だ。そして付き人の静夜だ。』 静夜『よろしくお願いします恋華様』 恋華『…第30代吸血鬼当主…月夜 蓮…』 蓮『よろしく、俺の婚約者。蝶野 恋華』 これが、私と蓮が初めての出会いだった。
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43人が本棚に入れています
本棚に追加