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兎との距離は大体二十メートル。
全力で走ってるからかいいペースで標的に近づいてゆく!!
そしてついに僕は兎を捕まえた!!!!!!
「やった!捕まえたよ!大兄ちゃん!小兄ちゃん!」
僕は嬉しくてうさぎを目一杯掲げて叫んだ!!!
「よくやったね小助。今日はこれで兎鍋だ。」
平太兄ちゃんが優しく誉めてくれる。
「久しぶりだな!もう俺よだれが出そうだ!」
二兵衛兄ちゃんはもう既によだれが出てお腹をさすっている。
「二兵衛!お前は一度取り逃がしたんだから小助に頼まないと食えないんじゃないか?」
平太兄ちゃんが二兵衛にいちゃんをからかう。
「そんなぁ!?俺たち兄弟だからもちろんいいよな!?小助!」
二兵衛兄ちゃんは必死な顔で僕を見る。
正直ちょっとからかいたいけど兄ちゃんはもう涙目だったので可哀想だから辞めた。
「うん!当たり前だよ!」
と、僕が言うと二兵衛兄ちゃんは一番の笑顔をした。
「よし!平太兄ちゃんいいってさ!」
「そうか。じゃあ早く母ちゃんの所へ帰るぞ!」
平太兄ちゃんは少しつまらなさそうな反応をしていた。
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