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それを壊すかのように鳴り響く自宅の電話。
「はい、桐島です」
電話は亜紀のクラスの連絡網だった。素早くメモを取り受話器を置く。
「亜紀ちゃん、大変よ…」
「…?」
絵の具だらけの手を止めて首を傾げる。
「亜紀ちゃんのクラスの亜美ちゃんというお友達知っている?」
「んー…会ったことはないけどこの前三人でプリントを届けに行ったよ」
「そう……その亜美ちゃんがね、死んじゃったんだって…」
「どうして?」
亜紀は新聞紙の上に塗りかけていた花立てを置いた。
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