平穏な日常

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「カズ君!掃除終わったぁ?」 予想どおり神原は俺のいる教室に来た。 「いや、湊のバカがチンタラするから、なかなか終らねぇんだよ。」 「土谷…さっさとしなさいよ。じゃなきゃ殺すわよ。」 「なんか最近アンタら二人恐いよ!」 「カズ君がこのクラスに居なきゃアンタの顔なんて見なくてすむのに…」 「…マジでそれ以上の罵倒は勘弁してください。ん?だったら和人に会うためにわざわざこの教室にきてるのか?」 一瞬落ち込んだかと思うと、瞬時にニヤニヤしながら神原に言ってきた。 「べ、別に、か、カズ君に会うために来てるんじゃないんだからねっ!」 「はいでましたー。ツンデレの超代表的な名台詞!」 茶化すように湊は言った。 「そ、そんなんじゃないってばっ!」 神原はかなり動揺してる。その姿を見ると、コイツ可愛いらしいなと思ってしまう。 「あ、あんたそれ以上言うと殺すわよっ!」 「へーやってみろよ!このスポーツ万能の僕がツンデレごときに負けると…」 湊が言い終わる前に神原のローキックが湊の横腹にクリーンヒット。湊は吹っ飛んで教室の壁にぶち当たった。 「…すみません…マジ勘弁してください… 当然のごとく湊は瀕死の状態となった。 「ふんっ。雑魚が粋がるからよ!」 「ナイスキック神原。ほらハイタッチー」 俺が手を上に上げると、神原もそれに合わせてハイタッチ。 「えへへー良い蹴りだったでしょ!」 「んじゃ後の掃除はコイツに任せて帰るか。おーし掃除してる奴しゅーりょー!後はこのバカがやってくれるから!」 マジで?ラッキー!後は任せたぜ! 皆そう言って教室を後にした。 「そんなわけだ。後のゴミ捨てと消灯はお前がやっとけ。」 「ちょ…マジ…立てねぇんだけど…」 「早くしろよ。俺は先に神原と川島と帰るから。」 「え、川島いたの!」 湊は速攻で復活した。 「さっきから楽しそうに見てたぞ。な?川島。」 「相当面白くってお腹痛いよぉー」 実際、川原は腹を抱えて笑っていた。 「川原の前でみっともない姿を…」 明らかに湊は落ち込んでた。 「ほら、さっさと掃除切り上げたら川原と帰れるぞ。」 「ゴミ捨て行ってきます!!」 奴の全力疾走であろうスピードで走ってゴミ捨て場に向かった。
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