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「じゃあ僕が一曲目を入れてもいいかな?」
僕は一応、川島にことわって入れることにした。
「うん、別にいいよ~」
相変らず川島はマイペースだ。だけどそこが良いと僕は思うんだよね。
「じゃお言葉に甘えて…」
僕はお気に入りの曲を入れた。
スピーカーから聞きなれたBGMが聞こえてくる。
「ナゾナソ~みたいに~♪(色々とまずいんで以下略)」
「ふぅ。」
結構良い感じに歌えたと思った。
「へー、土屋君、結構歌うまいんだね~」
川島は僕を褒めた。それがお世辞かどうか分からないが、嬉しかった。
「そーかなぁ?」
僕は照れながら言った。
「私は何歌おうかな~」
川島はまだ決まっていないようだ。
「てかさ、川島。もしかして神原達とドリンク注ぎに行かなかったのって、あいつらの気を使ったから?」
「あ、ばれた~?っま私の親友だからね。恋くらい応援しなきゃね~」
「やっぱりか…。川島って天然女子のくせにそういうのに敏感だよな。」
「む、その言い方はちょっと失礼じゃないのかな~?」
川島はわざとらしくムッとした。
「あはは、冗談だって。」
そんな会話をしていたら、ドアを足で蹴るような音が聞こえた。
「わりぃ開けてくれ。俺も神原も両手がふさがって開けられないんだ。」
やっと和人と神原がドリンクを取りに行ってから帰ってきた。
「ほいほーい。今開けるよー」
そういって僕はドアを開けた。
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