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「カズ君は何飲むの?」
神原は俺の顔を覗き込んで聞いてきた。
「んー俺はカルピスかな。なんとなくノドにいい気がするからな。」
「あはっ。カズ君らしいね。じゃあ私もカルピスにしよー」
神原は微笑んでスキップしながらドリンクコーナーへ向かった。
「おい、そんなにはしゃいでたらコケるぞ!てか高校生がスキップすんな。」
「つっかまえてごらーん♪」
俺の言うことなんて聞かずに超ノリノリで先へといった。
「ったく…どんだけ元気っ子なんだよ」
俺は小さく微笑みながらそう呟いた。
「おい待てよ神原。」
俺はそういって神原のもとへ駆け出した。
そして俺達はドリンクコーナーへとたどり着いた。
「えっと、あいつ等はコーラとメロンソーダだっけ?」
俺は神原に尋ねた。
「そそ。じゃ早くしよっ!映里達待ってるからっ」
俺達はコップにそれぞれのドリンクを入れた。
「よし、じゃあ行くぞ神原。」
「うん!レッツゴー!」
「相変らずお前テンション高いな。」
「いいんじゃん?カズ君も暗い子より私みたいな元気な子の方がいいでしょ?」
そんなことを真顔で聞いてくる。
「…んー、まぁな」
「あらら?もしかしたらカズ君照れてる?」
そんな風にからかうように聞いてきた。
実際に俺は照れている。
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