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「やっほーカズ君っ!ご飯食べよー!」
いつもの調子で神原が教室へ入ってきた。
「お前いつも元気だな…俺はむっちゃ眠いんだが。」
「なんで?昨日遅くまで起きてたの?」
「んー、てか昨日はずっとテレビみてて…」
「ていっ!」
神原が俺の頭にチョップした。
「痛って!」
「夜更かしした悪い子はおしおきっ。」
神原は頬を膨らませてそう言った。
そういう仕草を見て、あぁ、こいつ可愛いなと思う。
「はいはい、いちゃつくのはそこまで。はやくお弁当たべようねー。」
川島映里(かわしま えり)はそう言った。
川島は神原の親友で、いつもこうやって一緒に弁当を食うために神原と一緒に来ている。
「べ、別にいちゃついてるわけじゃないよ!」
神原は焦りながら言った。
「…あんたら僕のこと忘れてないですよね!」
「あ?なんだ湊かよ。てかお前いたの?」
「ずっといたでしょ!」
「嘘つけ。お前みたいな奴が俺の周りにいたら速攻で殴ってるし。」
「あんたホント鬼っすね!」
「てか早く食べようよ…」
いつも通りのグダグダトークを終えて4人でメシを食べ始める。
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