12人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
迷い
僕が僕でいようとするならば
僕の心音を頼りに
歩いていけばいいのに
何でもないような
些細な事が
やけに大きく胸に迫る
そうあるべきだと騒めく
風の音に足を取られて
進めなくなった
・・・僕は、どこへ行きたかったんだ?
芯の無い僕が自問自答したって
辿り着く場所は
不確かな景色
だって、そうだろ?
ずっと
ずっと
風のせいにしてきたんだ
不都合なものは
すべてすべて風の中
甘ったれの僕は
ばれてしまいそうな弱さを
嘘で隠して
このまま
何処へ行くのだろう
最初のコメントを投稿しよう!