す。

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「いいから早く着替えろよ」 ソウはぶっきらぼうにクローゼットから取り出したあたしの制服をベッドに投げた。 「嫌だってば!絶対一緒とか行かないからね!あたしがどんな目に……」 「どんな目にも遭わせない」 ソウがベッドに近寄る。 「もう学校でもお前を無視する必要なくなったし。全部俺が守る」 ソウの瞳は真剣だ。意志の強い、力のこもった目でじっとあたしを見据えている。 「いや、でも……」 「いいから。着替えろ」 そう言うとおもむろにあたしのパジャマのボタンにソウは手を掛けた。 「ちょっ!!」 「まったくワカは本当に手がかかるな」 ソウの手は既に二つ目のボタンに伸びていた。 「何フザケてんのっ!!」 両手でソウの体を押し返すと、ソウは片手であっさりあたしの両手を捕まえた。 「暴れんなって」 片手で器用に二つ目のボタンを外すソウ。 胸の谷間があらわになった。 くっ!レイちゃんが仕事に行ったからって調子に乗ってぇ! ふんだ、でももうあたしも学習したんだから! どうやって抵抗すればソウが止めるかって事くらい、もう分かってるもんね! 「それ以上したら本気で泣くからね」 あたしは出来るだけ低い声で、ゆっくり言った。 ソウの手が止まって、あたしを見る。 また、子どもの時のソウの顔。 あたしの後ろを付いてきてた時の顔になってる。
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