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手を繋いだまま、それからずっと黙って家まで帰り着いた。
最後の角を曲がって、家に目をやって驚いた。
「あっっ!!」
家に明かりが点いていた。
レイちゃん帰って来てるんだ!
「ごめん、先行くっ!」
ソウを振り返りもせずに手を振りほどき、家まで猛ダッシュ。
走りながら、胸がチクンと痛む。
また子供の頃のソウの顔になってるかもしれない。
そう思うと振り返れなかった。
一目散に玄関に着き、勢い良く開ける。
「ただいまーーー!!」
鞄を投げ出し、リビングに向かうと、レイちゃんはキッチンに立っていた。
「おかえりワカ。遅かったね」
「レイちゃん帰ってくるなら飛んで帰って来てたのに!なんでメールくれなかったのよー!」
レイちゃんの傍に行く。
ぬおっっっ!
エプロン!!!
なんで何を着ても格好いいんだあああ!
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