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レイちゃんのエプロン姿に興奮していたら、ソウがリビングに入ってきた。
「おかえりソウ」とレイちゃん。
「うわ、なんだその恰好」
「結構似合うだろ?」
「全然」
「でもワカは写メってるけど」
はっっ!
本当だ、いつの間にか保存画面になっている。
我を忘れて激写してしまったようだ。
「ADさんに料理が趣味な人がいてね、ちょっとレシピもらってきたんだ」
レイちゃんは意外にも手際よくフライパンを回しながら言った。
「もう少しで出来るから着替えておいで」
「はぁーい」
あたしはご機嫌で自室に着替えに戻ると、またすぐにリビングへ行った。
食卓の上には、豪華ではないけれど手間をかけた品々が並んでいた。
「うわー、お煮つけ美味しそう」
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