113人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
飛び出したってどうにかなる訳じゃない。
どうせ宿舎に帰らないといけないんだから。
あぁ、その前に
まだあと一つ雑誌の撮影の仕事があったっけな…
でもこんな顔じゃ……
おもむろに取り出した携帯でマネージャーに
『体調が悪いので、今日の仕事は違う日にお願いします。
本当にすみません。』
とメールを送信した
やっぱり、僕は冷めてるんだ。
こんなメールも作れるんだから
そんなことをボーっと考えていると、携帯のディスプレイがチカチカと光った
マネージャーからの返事には
『わかった。仕事はまた違う日に変更します。お大事に。』
とあった。
その文章にホッとしながらも
未だに涙は止まってはいなかった
見られたら、まずい
そう思った僕はテレビ局の廊下を駆けていった
.
最初のコメントを投稿しよう!