連続殺人②

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トゥルル、トゥルルといつものように、電話のベルが鳴る。 1日位、電話が鳴らない日があるのだろうか?あってもいいのでは?と思い、私は、電話が鳴ってる方へ急いで行く。 「はい、村井です」 「香奈。お母さんよ。香奈だけ帰ってきて」 「分かった。来週、帰る」 と言い、私は電話を切る。 ふと思った。来週と言えば、健一郎兄が決めた約束があったはず。 断ろう。どうせ、会う気はないんだし。 と思ってたら健一郎兄が、起きて来る。 考え事をしてる私を見て 「香奈、どうした?」 「来週、会う約束断っておいて」 「どうした?何かあったのか?」 「家に一度、帰る」 「そっか」 と言い健一郎兄は、少しして 「何だって?」 とびっくりして言う。 「そんなに、びっくりしなくていいのに。村井家に、帰るだけだよ。お母さんから、電話かかってきたからね」 「そうなのか。良かった。刑事をしてる俺が、嫌になって逃げ出すかと思ってたんだ」 「そんなに嫌だったら、とっくに逃げ出してるわよ」 と意地悪そうに私は、言う。 「それも、そうだな」
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