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この増員は実に意味のあるものになった。
売上は二倍になり、資本金は直ぐに一千万を突破
高木は会社を株式化し、更に規模拡大に乗り出した
『会社は怖いぐらいに順調だ
しかし金で志を濁らせる訳にはいかん
どんなに会社が成長しようと、ウチは薄利多売はやらない
対面でCS重視の営業をしていくんだ!』
しかし出る杭は打たれるものだ
山田「社長!また満月の奴から電話ですよ!
社長に繋げってしつこくて!」
常連客だった山田はまん毛にハマりすぎてゲンマの社員になっていた
株式会社満月…
まん毛業界最大手、創業30年の老舗だ
上場企業で深夜にテレビCMまで打つ規模だが
その裏ではヤクザとの繋がりや、政治家との癒着、黒い噂が絶えない会社だ
『あいつら…どうせまた同じ話だろう』
高木「もしもし、高木です。
また合併の話ですか??
ハッキリお断りしたハズでしょう!しつこいなお宅も!!
合併なんて名ばかりの乗っ取りが目的なんだろ!?」
ガチャン
『クソッだんだんプレッシャーが強くなってきたな…』
高木は憎き大手に屈するつもりなど毛頭ない
『それにしても剛…
上手くやってくれただろうか…
』
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