スプリング・エフェメラル

2/18
前へ
/18ページ
次へ
私には子供の頃から大好きな場所があった。 そこは山の上の小さな公園で、一本の大きな桜の木がある。 私は毎年咲く、その桜が大好きだった。 昼間はもちろん、暗くなると町並みの明かりがほんのりと桜を照らして、とても綺麗だった。 いつからか、大好きなひとができたら、ここでプロポーズされたいとまで思うようになっていた。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加