部活騒動

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「あ、あたしはっ…///」 脳裏をよぎるのはまたしても昨日の教室での出来事… あのときあたしは何を期待していた? その内容を考えれば、答えは容易く導き出せる 「……お、思う…かも…///」 恥ずかしさを耐えながら視線を逸らして、小さな声で返事をした 「…ふふっ…分かったわよ…あなたの気持ちが♪」 「あっ…///」 姉さんの楽しげな顔を見れば、嫌でも自分の感情を知ることが出来る 「…あなたも流石に自分の気持ちに気づいたんじゃない?」 「……///」 返事をしようにも声が喉に詰まって上手く出ず、あたしは頭だけを大きく縦に振った 「それじゃあ、今日から頑張ってね♪」 「…今日…」 姉の言葉で今日が部活のオリエンテーションだという事を思い出す 「あら?大変…もうこんな時間?急がないと遅刻しちゃうわ」 姉が壁に掛かっている時計を見ながら困り声をあげたので、あたしもつられてみてみると… 「えっ…」 時刻は既に8時をまわっており、あと僅かしか時間は残されていなかった 「う、うそっ!?」 あんなに早く起きたのに… 相談に時間をかけすぎちゃった… 「ご、ごめん姉さん!あたしもう行かなきゃ!相談のってくれてありがと!」 それだけ言って、あたしは瞬時に制服に着替えて鞄をひっつかみ、髪のボサボサは直さないまま姉が作ってくれたサンドウィッチを一つだけくわえて玄関の扉を勢いよく開けた 「ふふっ…いってらっしゃい」 背後から聞こえる落ち着いた声… 姉さんだって学校なのに… 急がなくていいのかな? 歩道を全速力で走りながら、あたしは少しだけ見えているヴェスペリア学園にチラリと視線をはしらせた ††††††††† 「……そろそろ行くか……」 ちょうど良い時間だし、もうすぐフレン達も来るはずだ… 俺はソファから立ち上がり、傍らで寝ていたラピードの頭を撫でて鞄を肩にかける 「留守番頼んだぜ?」 「ワン!」 まるで返事をしているかのように吠える愛犬に笑みを浮かべつつ、俺は一歩外に踏み出した 「ふぅ~…」 晴れ渡る空を見上げながら深呼吸してみる 住宅街にしては清々しい空気の味を堪能して、俺はフレン達を待った まだ時間は余裕たっぷりだし、あいつらの方が早いってこたぁねぇだろうしな いつもフレン達がやってくる方角を見ながら、俺は彼らの反応を予想して微笑んだ
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