悲劇とキボウ

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俺は拓哉と幸せな毎日を 送っていた あんな陰が近づいてるのも 知らずに…― 今日はメチャクチャ寒い… 俺たちの住んでる町は 都会と呼べる程の町ではなく かといって 田舎という程の町でもない そんな町で暮らす1人と1匹 悲劇は静かに近づいた―― 現時刻は午後7時頃 最近は全くと言っていい程 絵が売れない 少し生活も厳しくなってきた 俺は別にご飯なんて 1週間位食べなくても そういうのは慣れてるから 大丈夫なんだが… 拓哉はちがう 俺が見ただけでも 拓哉は朝、コップ一杯の 水しか飲んでいない 大丈夫なのだろうか…? そんな気持ちが頭をよぎる 何かかなり疲れてるぞ 拓哉は目が虚ろになりつつも キャンパスに絵を描いている ……ちょっとトイレ 俺は玄関にあるトイレに 向かった
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