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スッキリした俺は
トイレから出ようとした
その刹那――
バタンッ‼‼
何かが床に倒れる音がした
俺は慌てて
リビングに戻った
そこで見た光景に
目を疑った…
(おい…嘘だろ…?)
俺の目に飛び込んできたのは
床に倒れこんだ拓哉の姿だった
しかも動かない――
[ニャア‼ニャア‼]
俺は拓哉に近づき
顔を舐めた
「…う…」
(目が覚めた⁉)
[ニャ❗ニャ❗]
俺は必死に呼んだ
すると拓哉は
「ごめんな……ホーリー…ナイト…
僕…もうダメみたい…だ…」
[ニャア‼]
何ふざけた事言ってんだ❗
コイツは…―‼
俺は必死で拓哉の顔を舐めた
拓哉の顔が白くなっていく
気がする
「本当に…ゴメン……
僕は…キミに何にも…
して…あげられな…かった…
最低…だよね……
でも…ね…
キミが…僕のことを…
どう思って…いるかは…
わからない…けど…
キミと…過ごした毎日…は
楽し…かったよ…」
ふざけんな‼
俺はまだアンタに
何にもしてないんだぞ
俺ばっかり甘えてばっかりで
迷惑ばっかりかけて❗
俺はこれからなんだよ❗❗
自分ばっかりやりたい事して
サヨウナラなんて…
俺が認めねぇ…‼
頼むから…
起きてくれよ…
また笑顔で呼んでくれよ…
アンタの声で…
ホーリーナイトって…さ…――
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