空のしずく

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歪んだ空から落ちてきた 一滴のしずく それは空気に一つの波紋を作り 生まれた空の彼方も超えて 目の前の見えない壁も 飛び立てばいつの間にか 夜明けの後のような感覚で いつかこの空に 虹がかかるように って願いながら はるか遠くの蜃気楼をいつくしむように飛んでいく その向こうにあるのがまた歪んだ空でも 歪みが歪んだら 快晴になるのかな いつも快晴の空なんてないけれど きれいな雲があるくらいには。
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