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私が領と出会ったのは、
昨年の夏のこと。
その日、私は、
3年間付き合った彼にフラれた。
泣きたくて、一人になりたくて、
向かった場所に、彼はいた。
「グスッ…グスッ…」
領「――大丈夫…ですか?」
「グスッ…ふぇ?
…あっ、大丈夫です。
すみません。
ご心配をおかけして。」
領「いえいえ。
それより…
よろしければ、泣いている訳 を教えてもらえませんか?」
「えっ…?
じゃあ…お言葉に甘えて、
話…聞いて貰っていいですか ?」
領「はい。もちろん。」
なぜかは分からないけれど、
なんとなくこの人なら話せる。
と思い、私は彼に全てを話した。
これが、すべての始まりだった。
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