《夢》

3/14
16人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
私が領と出会ったのは、 昨年の夏のこと。 その日、私は、 3年間付き合った彼にフラれた。 泣きたくて、一人になりたくて、 向かった場所に、彼はいた。  「グスッ…グスッ…」 領「――大丈夫…ですか?」  「グスッ…ふぇ?   …あっ、大丈夫です。   すみません。   ご心配をおかけして。」 領「いえいえ。   それより…   よろしければ、泣いている訳  を教えてもらえませんか?」  「えっ…?   じゃあ…お言葉に甘えて、   話…聞いて貰っていいですか  ?」 領「はい。もちろん。」 なぜかは分からないけれど、 なんとなくこの人なら話せる。 と思い、私は彼に全てを話した。 これが、すべての始まりだった。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!