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「おい聞いたか?また男が死んだらしい」
「今度は炭鉱の奴だろ?化け物でもいるんじゃないか?」
店が立ち並ぶ街の通りを歩いているといたるところからこんな噂話が飛び交ってくる。
ただ足を止めるまでもない。
それより重要な仕事、このパンをポアンカレ公爵の元へ届けなければ。
横を埋め尽くしていた店は永遠に続く訳がなく次第に数は減っていく。
その代わりここいらに住む貴族達の豪華な屋敷が見え隠れしだす。そして今目の前にある屋敷。とりわけポアンカレ公爵のは他を圧倒していた。
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