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ヒュン
「うぉ?!」
触手が顔の横を通り過ぎていった。
「なんとかならないの?!」
私はEIEに聞いた。
『方法はある。だが、汝がどうなってもよいか?』
なんで今まで聞かなかったのだろう・・・
「触手に殴られるよりまし!」
『まことに後悔はないな?』
私は頷いた。
『よかろう。術式展開。』
EIEの頁がひとりでにめくられ、ある頁が開かれた。その頁には紙の裏側にあった様な図形が書かれていた。
『我、不敗の獣を求む。彼の爪は剣の如く。彼の体は盾の如く。〔獣王無人〕解放』
EIEが呪文(?)を唱えた瞬間、頁の図形が光り輝いた。
そして、私は意識を失った。
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