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「・・・なんで?」
あれから一時間ほど歩いたが、やっぱり出口にも壁にも当たらなかった。
私が途方にくれていると
『汝、また会ったな。今度こそ我を手に取れ』
さっきの幻聴がまた聞こえてきた。
本格的に私疲れてるな。
『聞いているのか?』
幻聴なら聞こえてますよ。
『汝、此処から出たくないのか?』
・・・あー、もう幻聴でもいいや。
「はい?何でしょうか?」
『ようやくか。ようやく我の話を聞く気になったか。』
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