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「あたしは解ったわよ。新堂さんの話しを聞いてね」
「京子ちゃんは解りましたか。流石は坂さんの娘さんですね」
褒められているのか、馬鹿にされているのか。娘に解けて、刑事の父親に解けない問題定義。逢坂にしてみたなら、不愉快な事この上ない。
「その女の人、カレーを持って行く以前に、その家を訪れているんじゃないの」
「僕もそう思ったんですよ」
新堂と京子が、顔を向かい合わせにして微笑んでいる。それを見て、逢坂は益々面白くなくなった。
「もう一本だ!」
そう云うと逢坂は、冷蔵庫からビールを取り出した。
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