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「興味があるって訳じゃ……」
雀荘の二階の窓から下を歩く姿を何度か見かけた事はあったが、この女性と面と向かって話しをするのは初めてだった。綺麗な女性(ひと)だと思ってはいたが、声を聴いてなおさら歳上の女性というものを意識してしまう。
「ふ~ん」
亜香里の冷めた一言と、冷たい視線を肩越しに感じて、浩也は慌てて振り向いた。
「浩ちゃん、こっちに来て」
「彼女さんを待たせちゃ、ダメよ」と店主の女性に背中を押され、浩也は仕方なく亜香里のもとに歩み寄った。
肘鉄をわき腹に一つ貰ったうえに、浩也はピアスの並んだ棚に連れて行かされた。
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