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「浩ちゃんは、おっぱいの大きな子が好きなんだよね。ベットの下に隠してある、写真集の女(ひと)みたいな」
亜香里は両の手のひらを自分の胸にあて、前後に揺らしている。
ーーこいつは……
セロテープを小さくちぎりピアスの端に付けると、それを自分の耳たぶに亜香里は付けた。
「穴は誕生日に開けるから」
「学校には、して行くなよ」
「解ってるよ。ねぇ、写真撮って」
亜香里はそう云うと、携帯電話を浩也に差し出した。
浩也は携帯電話の画面に映る嬉しそうな亜香里の表情を観て、先月末この場所でやはり嬉しそうな顔をしていた、村田 幸之助の事を思い出した。
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