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『もしかして、王子様ですか?』
小人はそう聞いてきた。
「ハァ…ハァ…いかにも!」
俺は乱れる呼吸を抑えながら答えた。
恐らく俺の着ている服を見てそう言ったのだろう。
今は汗でビチョビチョだか、けっこう高い王族の服なのだ。
小人は俺の言葉を聞くと涙を止め、目を輝かせ叫んだ。
『み、みんなぁーーー!!!王子様が来てくれましたぁ!!!』
バッ!!!×6
その瞬間他の小人達が一斉に振り返り俺を見た。
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