第一章 覚醒

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おっぱいでかいねーちゃんの話を聞くと、つまりはこうだ 自分は有名な魔術師の里の将来有望な魔術師だったが、ある日里が突然魔王の軍隊に襲われ命からがら逃げ出し、伝説の勇者に助けを求めよとの長老の命令に従い勇者を探し旅をしているーー みたいな王道ではなかった。かなり自己中心的な奴だった。本当の話は以下の通りである。 自分は有名な魔術師の里で魔術を学んでいたが、面白半分で禁呪なる恐ろしい魔術を開発し、長老から破門され里を追い出された、とのこと。 んでその禁呪を狙って時々魔術師が襲いかかって来るのだが、それから逃げていたらこの村に辿り着き、適当に目の着いた家に入り込んで追っ手をまいていたと… 「全部自分のせいじゃねーかこのロリ巨乳!」 「巨乳は認めますがロリは認めません!あれですか、身長小さくて童顔だからですか!」 「まあ良いから出てけ」 これ以上この家に居座られて追っ手とやらに襲われたら困るしなーーと、エルが思っていたら… 「見つけたぞアリア・ハートマーカー!」 バンッ、と勢い良く玄関が開かれて見るからに全身黒ずくめで魔術師っぽい奴が現れた。鍵閉めといたのに…あ、多分このロリが壊しやがったのか。だからこいつ入ってこれてんだしな。 「くっ!追っ手がもう来ましたか!」 「やるなら外でやれ」 やる気満々の二人に俺の発言は聴こえないみたいだ…
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