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「見せてみろ」
少し、ぶりっ子のような少年は先生の正面にある椅子に座り、擦りむいたであろう足を見せた。
「ただの擦り傷だな。消毒する」
消毒液をつける為に先生が少年の足に触れた。
「あ、やぁ…先生ぇ」
卑猥な声をあげるが先生は、全面無視。
「はい、終わった。」
「あ…僕、頭いたぁい…」
少年は、取って付けた様な演技をしたが、先生にはお見通しのようだ。
「ほら、早く教室に戻れ」
半ば無理矢理のように、保健室から追い出した。
「いいの?あの人…先生といたかったんじゃないの?」
少し、嫌みの様に聞こえたかな…と心配した。
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